はじめに
こんにちは。masamuneです。
今回のテーマは「103万の壁」です。
当時大学生だった私は、扶養範囲内の103万円を超えて働いていました。
扶養を超えて働いていましたが、103万円を超えないことを、まず推奨したいと思います。
それでも、103万の壁を越えて収入を得たい!
そんな方々に向けて、実際に扶養を超えて働いていたときの、とある月の給与明細を公開したいと思います。
支給額から何が引かれて、どれくらいの手取りになるのか、イメージを掴んでいただければと思います。
給与明細
もったいぶっても仕方がないので、まずは給与明細を公開します。
上記キャプチャが、当時のとある月の給与明細です。(概算で十分かと思いましたので端数を切った部分があります)
繁忙期だったこともあり、当時の毎月の給与の中ではかなり多くもらえた月でした。年収でいうと200万円くらいだったので、大卒初任給平均には一歩届かないくらいかと思われます。
支給額から色々控除されるというイメージが持てましたでしょうか。
以下では、当時の収入源や扶養を外れた理由、そして控除について説明します。
当時の状況
当時は、東京で一人暮らしをしていました。学費は親が負担してくれていたため、奨学金は借りていません。
当時の収入源
当時は、企業で営業の仕事をしていました。(厳密には違いますが)長期インターンシップのようなものを想像していただければと思います。時給は1400円で、ほとんどフルタイムで勤務していました。社会人と大差ない生活だったと思います。
勤務企業の制度が整っており、国民保険ではなく会社の社会保険(健康保険)に加入していました。「昼間学生は加入不可」を制度に設けていましたが、所定労働時間以上の勤務だったため会社に確認を取ったうえで加入させてもらいました。
もし皆さんが103万円を超えて働くことを希望されるのであれば、お勤め先に社会保険が整備されているか、そして加入できるか、確認を取ってみてください。
扶養を外れた理由
単純明快、「入れる扶養がなくなったから」です。大学在学中に親が仕事を退職し、扶養そのものが無くなりました。
大学は、オンライン授業から対面授業へと戻り始めるような時期でしたが、オンラインで完結するように何とか工夫して履修登録をしていました。キャンパスには通いませんでしたが、単位を落とすことなく無難に大学生活を終えています。
学費は最後まで親が面倒を見てくれたため、在学中に自分で学費を負担することはありませんでした。
控除額について
さて、ここからは控除額の項目について一つずつ見ていきたいと思います。
詳しい金額や算出方法は、お住まいの都道府県のホームページや他サイトを参照していただいたほうが正確かと思われます。当記事では、当時の給与明細をもとに、「何パーセントくらい」という大まかなイメージを持っていただけるような説明をします。
では改めて、給与明細をご覧ください。
控除額の合計は54,070円となっており、その内訳は健康保険、厚生年金、所得税、住民税の4項目です。
一つずつ見ていきましょう。
健康保険
標準報酬月額×健康保険利率 で算出されます。
労使折半負担(会社と加入者が折半して負担)なので、本人の負担としては
(標準報酬月額×健康保険利率)÷2
となります。
保険料利率は、健康保険組合の各組合ごとで異なります。
健康保険組合とは別に、全国健康保険協会(協会けんぽ)というものがあり、協会けんぽの場合は都道府県ごとに保険利率が定められています。
参考:協会けんぽ
東京都の場合は、標準報酬月額が20万円だと保険利率は9.98%
厚生年金
標準報酬月額×18.3% が厚生年金の保険料額です。
こちらも、労使折半負担(会社と加入者が折半して負担)なので、本人の負担としては
(標準報酬月額×18.3%)÷2
となります。
所得税
所得金額によって異なります。国税庁サイトの表を参照すると良いでしょう。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
約195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円~約330万円 | 10% | 97,500円 |
330万円~約695万円 | 20% | 427,500円 |
住民税
所得額(昨年度の所得をもとにします)に応じて10%が課税されます。
103万円の壁は超えないほうが良い
さて、当時の給与明細をもとに103万円の壁を超えた場合の給与イメージを持っていただきました。
年収200万円だった当時の状況だと、103万円以内で働くよりも手取りは多かったことは事実です。
しかし、冒頭でも触れたように、私個人としては103万円の壁を超えることは推奨しません。
学生の本分は勉強です。大学生期間での遊びも勉強も、かけがえのないものです。社会人になってからでも働くことはできます。
もちろん、それでも103万円の壁を超えたいという人は、そうすれば良いと思います。実際、私自身も貴重な経験を積むことができたと思っています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
当時の実際の給与明細を公開し、解説しました。
103万円の壁を超えるかどうか悩んでいるという大学生がいらっしゃれば、参考になればと思います。
他に、大学生におすすめしたい資格について書いた記事もあるので、あわせて読んでみてください。