はじめに
こんにちは。masamuneです。
今日は、知っているだけで大きく差がつくファンクションキーの活用法についてご紹介します。
こんな人におすすめ
・ファンクションキーを使ったことがない
・ファンクションキーをExcelで活用する方法について知りたい
・Excelで、ちょっとした手間を感じたことがある人
ショートカットキーやキーが持つ機能については、知っているのと知らないのとでは仕事効率に大きな差を生みます。
これまでわずらわしさを感じていた作業も、もしかすると本日ご紹介するファンクションキーで一瞬で処理できるかもしれません。
ぜひ最後まで読んでください。
「F2」 セルの中に入り込む
以下のように、学年末テストの結果一覧の表があったとします。
しかし表のタイトルは「2024年学年末」となっており、このテキストを「2024年学年末テスト」と編集したいとします。
セル内のテキストを編集するとき、テキストが入力されているセルをダブルクリックしてから編集しているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、セル内を編集するためのこのダブルクリックの操作、キーボードのF2を押すだけで一瞬でセル内に入り込み、編集することが可能なのです。
上記の状態(アクティブセルと言います)でF2を押すと…
テキストの最後(2024年学年末の右側)にテキストカーソルが出現し、編集が可能になりました。
この状態で「テスト」と入力すると、「2024年学年末テスト」と入力することができますね。
わざわざマウスでダブルクリックする手間や、セルに入力されているものを全削除してから入力する手間を省くことができます。ぜひ活用してください。
「F4」 一瞬で絶対参照に切り替える
Excelで関数を使用していると、絶対参照を使用することが多々あります。
例えば、A1セルを絶対参照としたいときは「$A$1」と入力する必要があるのですが、この「$」の入力がなかなか厄介。使用頻度の少ない人だと、Shift+4 で「$」を入力しているのではないでしょうか。
「$」を何度も手動で入力するのは面倒ですよね。そんなときに使えるのがF4キーです。
例えば、以下のような表で、単価×販売個数の式を入力するとします。
このとき、単価はすべての営業所共通のものとなるので絶対参照にする必要があります。
入力の際、絶対参照にしたいセルを入力してからF4キーを押すと…
一瞬で絶対参照になりました。
あとは、いつも通り式を入力すればOKです。
Enterを押すと、無事に値が表示されました。
F4キーで絶対参照となりますが、複数回押すことで以下のように参照を切り替えることができます。
効果 | 操作方法 | 表示 |
---|---|---|
行と列の絶対参照 | F4キーを1回押す | $A$1 |
行のみ絶対参照 | F4キーを2回押す | A$1 |
列のみ絶対参照 | F4キーを3回押す | $A1 |
相対参照(元の状態) | F4キーを4回押す | A1 |
もし間違えて絶対参照にしてしまっても、複数回F4キーを押すことで元に戻せます。
セル内に入力した式を修正する際に便利なので、ぜひ活用してください。
ちなみに、「直前の動作を繰り返す」という機能もあり、こちらは文字やセルの装飾を繰り返す時に役立ちます。
「F7」 全角カタカナ
F7キーは、Excelに関係なく使用しているという方も多いのではないでしょうか。
Excelだからこそ便利というわけではありませんが、どこでも使える便利機能なのでご紹介します。
F7キーは、すべて全角カタカナに変換してくれるキーとなります。
例えば、以下のように全角カタカナを入力しようとします。
では、このカナの部分に「さとう」と入力して予測変換を見ると…
全角カタカナの「サトウ」はTabキーでの変換で4つ目となり、変換に少し時間がかかってしまいます。
しかし、「さとう」と入力してからF7キーを押してみると…
一発で全角カタカナが表示されました。
少し長めの単語になったとき、意図せず漢字変換されるときもあると思います。F7キーは、一回ですべて全角カタカナになってくれるのでとても便利です。
すべてカタカナとわかっているときは、積極的にF7キーで全角カタカナ変換しましょう。
ちなみに、F8キーを押すと半角カタカナとなります。
こちらも合わせて覚えておきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ファンクションキーについて、キーボード上にあるのは知っているけど、使用したことはない…という人もいると思います。
今回ご紹介したものは、ファンクションキーでの機能のほんの一部です。
ただし、ファンクションキーの中でもよく使う機能かと思われるので、ぜひマスターしてください。
他のファンクションキーの機能については、また別の記事でご紹介しようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。ぜひ、明日の仕事から役立ててください。